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吉井勇記念館周辺のみどころ

印刷用ページを表示する更新日:2012年12月25日更新

渓鬼荘(けいきそう)

渓鬼荘

吉井勇が初めて猪野々(いのの)を訪れたのは、1933年(昭和8年)8月26日、旧暦の

七夕の日でした。

静かな山里、短冊を結びつけた家々――。

勇は、郷愁を感じるような風景に心惹かれて、猪野々に隠棲することを決意しました。

翌年には、物部川の断崖に草庵(そうあん)・渓鬼荘を建て、1934年(昭和9年)から

1937年(昭和12年)までの約3年間を過ごしました。

現在渓鬼荘は、吉井勇記念館の敷地内に移築され、当時の生活を再現した展示をご覧いただけます。

短歌に残る隠棲の面影

にごり酒破竹(はちく)虎杖(いたどり)乾ざかなありてたのしも山の夕餉も(人間経) 

ひと夜寝てあした目覚めのすがしさや物部の渓を雲湧きのぼる(天彦)

友よ酔はば杯を置き目を閉ぢてしばしは聴きね物部川音(と)を(天彦)

猪野々地区15基の歌碑

吉井勇記念館敷地内にある歌碑

猪野々の各地区には、勇の短歌が彫られた歌碑が15基建てられています。

景勝地轟の滝や永瀬ダム、物部川や御在所山を眺めながら、猪野々を一周すると全ての歌碑をめぐることができます。

穏やかな山里の風景と合せながら、勇の歌に親しんでみませんか。

吉井勇記念館の受付にて、歌碑めぐり用の地域マップを差し上げています。

ご希望の方がいらっしゃいましたら、お気軽に声をおかけください。