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フランス・オ-トヴィエンヌ県スサック生まれの林アメリー(Amelie Degeorge Hayashi)は、1950年からクリスチャン・ディオール、1959年からはギ・ラロッシュのオートクチュールのアトリエに所属し、才能を発揮しました。
1963年にギ・ラロッシュの日本橋三越アトリエ責任者として来日し、本場オートクチュールの技術を指導し、日本にオートクチュールを確立させる先駆者となりました。
1970年結婚後に退社し、東京にて個人アトリエ活動を行い、その頃から、現在に至るパッチワークやキルト等の作品づくりが始まりました。長くパリのファッション界で磨いた感性と針仕事の技術を持つ彼女が、日本の伝統美(着物や古布など)に出逢うことで、既存のパッチワークやキルトにない新たな布の芸術作品を生み出したといえます。彼女独特の美意識と、変化に富んだ構成が、東洋と西洋を融合させた自己表現として、高く評価されています。
1997年から2004年の間、4回にわたり出身のフランス・オ-トヴィエンヌ県にて「日本の着物展」を開催。2003年東京・銀座三越「和のキルト展」に招待作家として出品、同年、横浜市大倉山記念館ギャラリーにて「林アメリー・キルトとニードルワーク展」を開催するなど国内外で活躍を続けています。
林アメリーのパッチワーク&キルトは、今、全国のキルターから注目を集めています。今回は西日本初の個展として高知で開催し、四国のキルターの方々はもとより、より多くの皆様に「アメリー・ワールド」をご鑑賞いただきたいと思います。
林アメリーギャラリートーク
5月29日(土曜日)午後2時30分より
場所:展示室 ※入場料要
林アメリーワークショップ
5月30日(日曜日)午前10時00からと午後2時00分からの2回
場所:2Fアトリエ ※参加費、材料費要 定員:20名
館長による作品解説
6月 6日(日曜日)、7月11日(日曜日)午後2時00分より
場所:展示室 ※入場料要