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絵金こと絵師金蔵生誕200年を記念し、香美市、香南市、南国市などに残されている絵金や同時代の絵師の作品を紹介する「絵金とその時代展」を開催します。
1812(文化9)年に高知の城下で生まれた絵金は、江戸で狩野派に学び、土佐藩家老・桐間家の御用絵師となりますが、筆禍事件を理由に城下追放となります。その後は高知県下を放浪しながら様々な絵の仕事をしていたと言われています。香南市赤岡町に残された鮮やかな色彩で歌舞伎や浄瑠璃等の芝居を描いた芝居絵屏風は特に有名ですが、近年の調査では県内の広い地域に残されていることが分かってきました。1976(明治9)年、絵金が没した後も、多くの弟子たちによって描き継がれた作品が、現在も神社の夏祭りなどで飾られています。
今回は、地元香美市、香南市、南国市などで大切に保存されてきた幕末から明治に土佐で活躍した絵師たちの作品を紹介し、地元の人々が守ってきた文化財の大切さを再確認していただきたいと思い企画しました。
ギャラリートーク
11月10日(土曜日)午後2時30分より 高知県立美術館 学芸員 後藤雅子
11月25日(日曜日)午後2時00分より 絵金蔵 蔵長 横田恵
12月 9日(日曜日)午後2時00分より 絵金蔵 副蔵長 福原僚子
場 所:展示室 ※入場料要
館長または学芸員による作品解説
11月11日/12月2日、16日 午後2時00より
場 所:展示室 ※入場料要