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1916年中村市生まれの木村林吉(きむらりんきち)は、'34年に関西の洋画家、園部晋の内弟子となり絵を学びました。戦争に召集されるが、中国で左足負傷。終戦後は東京都足立区の小学校教諭となり36年間勤務しました。この間、'51から70年は「新制作展」に、'71年は「第10回毎日現代展」に出品、その後は個展やグループ展を中心に、作品発表を続けてきました。
'91年にはNHK教育テレビ『アクリル画の世界』に出演し、作品や技法が紹介されました。'97から'06年までの9年間は、「足立・綾瀬に美術の光と風を起す会」を発足し、足立区内の施設を主に現代美術展を企画・開催し、地域の美術普及と振興に貢献しました。
また、'00年3から5月にかけて、高知新聞連載「眼のない自画像・秋水の甥 画家幸徳幸衛の生涯」を執筆。翌年、書籍「眼のない自画像 画家幸徳幸衛の生涯」が出版されました。
高知県内での作品発表は、'87年「土佐いの紙のことば展」(いの町紙の博物)、'03年「高知の美術150人の100年展」(高知県立美術館)での展示がありますが、個展の開催は本展が初となります。
長く中央で活躍してきた作家の集大成と言うべき展覧会を、県内の多くの方に、是非観ていただきたいと思い企画しました。
2009年5月16日(土曜日)から6月14日(日曜日)まで
木村林吉・大野由紀夫(高知新聞社編集委員室長)ギャラリートーク
5月16日(土曜日)午後1時30分より
場所:展示室 ※入場料要
スペシャルギャラリートーク(高知県立美術館学芸課チーフ 松本教仁)
5月24日(日曜日)午後1時30分より
場所:展示室 ※入場料要
館長による作品解説
5月17日(日曜日)・21日(木曜日)・28日(木曜日)・31日(日曜日)、6月4日(木曜日)・7日(日曜日)・11日(木曜日)・14日(日曜日)
上記日程の午前10時30分からと、午後1時30分からの2回
場所:展示室 ※入場料要
アトリエ展覧会
前期:「カミムラアキコ展」5月16日(土曜日)から5月24日(日曜日)まで
後期:「土方佐代香展」5月30日(土曜日)から6月7日(日曜日)まで
最終日午後2時00分より作家によるギャラリートークを開催
場所:香美市立美術館2Fアトリエ
奥物部美術館展覧会
前期:「小原義也展」5月16日(土曜日)から5月24日(日曜日)まで
後期:「玉造義隆展」5月30日(土曜日)から8月2日(日曜日)まで
会場:奥物部美術館(香美市物部町大栃872番地2 奥物部ふるさと物産館2F) 休 館 日:毎週月曜日
開館時間:午前9時から午後5時まで
入場料:一般200円・身体障害者手帳提示無料