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いざなぎ流御祈祷(いざなぎ流舞神楽)

印刷用ページを表示する更新日:2012年10月9日更新

 いざなぎ流舞神楽公開「いざなぎ流御祈祷(ごきとう)」は旧物部村で守り伝えられてきた、古い要素を含む「民間信仰」です。昭和55年に国重要無形民俗文化財に指定されました。
 陰陽道や修験道、仏教、神道などが混合して成立したと考えられています。
 「いざなぎ」とは、いざなぎ流の起源を物語る「いざなぎ祭文」に登場する「いざなぎ様(大神)」に由来します。
その祭文には、日本に生まれ経文の修行を始めた占い上手の「天中姫宮(てんちゅうひめみや)」が人を救うための祈祷(呪術)を求めて天竺にわたり、「いざなぎ大神」から人形祈祷や弓祈祷などの祈祷法を習い日本に伝えた、ということが語られています。

 宗教とはいえ、統括するような組織はなく、「太夫」がさまざまな知識を習得し管理しており、世襲制ではなく、なりたいものが師匠に弟子入りをして伝授してもらうという形式をとっています。
 一人前の太夫である証である「許し」をもらうまでに10年はかかると言われています。 
 太夫は普段他の住民同様、林業や農業に従事し、依頼があると出かけていきます。

 太夫の役割は4つあり、氏神や家の「神祭り」、病気治しの「病人祈祷」、弓を叩いて神憑りし託宣(占い)をする「祈祷」、山の神や水神をなだめ、自然災害を防ぐ「鎮め」があります。