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水道水の知識

ページID:0039838 更新日:2024年9月20日更新 印刷ページ表示

硬度​

 「硬度」とは水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量をこれに相当する炭酸カルシウム(CaCO3)に換算して数値で表したものです。日本の水道水質基準では硬度は300mg/L(水1リットル中に炭酸カルシウムとして300mg)以下となっています。水道水の硬度は水源の種類に影響され、一般的に地下水のほうが河川水に比べ、高くなる傾向があります。ヨーロッパのように石灰質の地域を長い時間かけて通ってくる水の硬度は高く、一般に販売されているヨーロッパ産のミネラルウォーターの硬度表示を見ると高いものでは250mg/L~300mg/Lのものもあり、「硬水」と呼ばれています。

 家庭において水道水の硬度が高いと石鹸の泡立ちが悪く、食器洗浄器やシャワーヘッドなどお湯を使用する機器にスケール(カルシウム、マグネシウムの結晶)が付着してしまいます。一方、日本の水道水の硬度は低く、「軟水」と呼ばれています。硬度が低い水は、あっさりとして癖がなく、逆に硬度が高い水は、こくがあり癖のある味となります。

塩素

 日本の水道水は、塩素による殺菌方法が採用されており、水源地の水が汚染されているほど塩素量は多量に用いられます。そのため塩素を多く含んだ水はカルキ臭がします。水道事業においては安全な水の供給を行うために、家庭に供給される水道水には水質基準が設定されており、この基準に適合した水道水が供給されています。

 また、水質基準項目とあわせ、水質管理目標設定項目が挙げられており、項目の中においしい水の観点から残留塩素濃度は1mg/L以下に設定されています。塩素を100パーセント除去すればカルキ臭がなくなり、よりおいしい水になるのでしょうが、水道法では衛生確保のため塩素消毒を行うことがさだめられており、蛇口の遊離塩素の濃度は0.1mg/L以上残留することと定めています。