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鉛管について

印刷用ページを表示する更新日:2023年12月1日更新

鉛管

 鉛製の水道管(以下「鉛管」という。)は、安価で曲げやすく切断や接合が容易であることから、水道が普及し始めた頃から近年まで給水管材料として全国的に使用されてきました。しかし、漏水の発生が多いことから、塩化ビニール管やポリエチレン管など鉛管に変わる新しい配管材料の開発に伴い、次第に使用されなくなりました。

 また、水道の安全性に対する観点から、平成元年にはライニング(被覆)されていない鉛管を新たに使用することが禁止されました。

鉛の水質基準について

 鉛の健康への影響については、その摂取量と血中濃度との関係が報告されており、子どもが健康に被害を及ぼさないレベル等を参考に、平成4年に国が定める鉛の水質基準が1リットル当たり0.1ミリグラム以下から0.05ミリグラム以下に改定されました。 更に、鉛の蓄積性を考慮し、長期的には一層の低減化を図る必要があるとされていたことから、平成15年4月1日に1リットル当たり0.01ミリグラム以下に改定されました。
 また、人体に摂取される鉛の80パーセント以上は大気や食物からで、水道水からの影響は少ないと言われています。

当市の水道水について

 上下水道局では、安全な水道水をお届けするために、市内の給水管の水質検査を行っており、水道法で定められている水質基準項目においてすべて基準値を満たしていますので、飲用されても健康に問題はありません。

水道水を安心してご使用いただくために

 鉛管を給水管に使用されているご家庭では、朝一番に使用する水道水や、旅行等により長い期間水道水を使用されなかった場合、微量の鉛が水道水中に溶け出すことがあります。また、水道水中の塩素も少なくなっています。

 そのため、水道の使い始めのバケツ1杯程度は、洗濯や掃除など、飲み水や炊事以外に使用していただきますと、更に安心してご使用いただけます。

鉛給水管更新の取り組みについて

 上下水道局では、老朽化した配水管の更新工事の際に、水道メーターまでの鉛製給水管をポリエチレン管などに取り替えています。また、公道等での鉛製給水管の漏水が発生した場合は、上下水道局の負担によりポリエチレン管などに取り替えています。