本文
香美市立美術館では、収蔵作品をより楽しんでいただくために、「比べる楽しみ 対話する絵画」展を開催いたします。
これは、見た目がよく似ていたり、テーマが似ていたりする作品をセットで並べて展示することで、その作品の魅力をもっと引き出せるのではないかと考えて企画しました。
一般に、展覧会場で作品を見る場合、1点ずつじっくり見るということが普通ですが、2点以上の複数の作品をセットで展示して比べて見ると、より深く作品の世界を味わうことができます。
例えば、上島一司の「録音」に対して同じ作者の「白いパラソルの下」を一緒に展示しますが、30代になったばかりの上島の画家としての人生が大きく動き出した頃で、同じパラソルを絵の題材として選んでいるところが見所となっています。また、中村博の「栗と籠」に対して平賀亀祐の「コルシカ島の果物」は、それぞれの画家としての立場の違いや日本とフランスの気候風土の違いまでが作品から感じられます。このように、1点ずつ見ている時には気付かなかった作品の特徴が比べることで鮮明になり、これまでより深く豊かな鑑賞ができるのではないでしょうか。
今回は、高知県立美術館の協力を得て、上島一司、中島敬朝、石川寅治の名品をお借りして、さらに充実した内容で皆様のご来場をお待ちしております。
春の良き日を美術館でゆっくりお楽しみください。
2019年4月13日(土曜日)から2019年5月19日(日曜日)まで
9時00分から17時00分まで
入館は16時30分までとなります。
毎週月曜日(但し、4月29日と5月6日は開館)、5月7日
310円
150円
150円
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳のいずれかをご提示いただいた場合、手帳所持者とその介助者1名まで無料
高校生以下無料