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楠瀬康璽と日和崎尊夫は、ともに1957年に新設された高知県立西高等学校に第一期生として入学しました。ふたりは新しい学校で自らが伝統を作っていくのだという自負を持って勉学に励み、共に美術部で競い合い将来の夢を語り合いました。その後、日和崎尊夫は洋画に進み木口木版との出会いがあり、注目される版画家に若くして登りつめることができました。
かたや楠瀬康璽は、遠回りしつつもデザインの分野に活路を見いだし数多くのプロジェクトに関わり、自らのデザイン事務所を設立し多くの後輩を育てていきました。
このように、ふたりの道はデザインと版画に分かれていきましたが、版画家として大成した日和崎は1992年に50歳の若さで他界し、その作品は高知県立美術館をはじめ、当館にも数多く所蔵され今も多くのファンに愛されています。
一方の楠瀬はデザインの仕事を通過した後、植物を描くようになりその作品は高い技術に裏付けされ品格のある美しさで多くの人々を魅了しています。
本展は、こうしたふたりの歩みを皆様に紹介し、当館の収蔵品になっている日和崎の木口木版の作品と、楠瀬の植物画の作品を合わせてご覧いただく内容です。秋のさわやかな季節の中で、しっとりとしたこれらの作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※日和崎のサキは本来「立」のサキになりますが、掲載上、「大」のサキとなっております。ご了承ください。
2018年11月3日(土・祝)から2018年12月24日(月・振休)まで
9時00分から17時00分まで
入館は16時30分までとなります。
毎週月曜日
月曜日が祝日の場合、翌日は休館となります。
310円
150円
150円
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳のいずれかをご提示いただいた場合、手帳所持者とその介助者1名まで無料
高校生以下無料