香美市立美術館第61回企画展「竹村文男展　－予科練はるか、戦後70年の画業をたどる－」

印刷用ページを表示する更新日：2015年12月21日更新

竹村文男は、昭和4年に高知市に生まれ、旧制高知県立高知城東中学校(現在の知県立高知追手前高等学校)に進学。その後15歳で海軍飛行予科練習生に志願します。松山海軍航空隊に所属した後、戦争末期に開発されたロケット戦闘機「秋水」の特攻要員に選ばれ、長野県の八岳で「秋水」の搭乗員として厳しい訓練の日々を過ごしましたが、終戦によってその命を救われました。戦後、復員して県職員となり、仕事のかたわら、絵を描くことを心のよりどころとしてこの70年を生きてきました。
今回の展示は、初期の抽象画から、31歳で高知県展無鑑査となった後の写実的な絵画へ移行し、独自の境地をきりひらいてきた現在の表現に至るまで、多くの作品をご覧いただけるようになっています。
高知県の洋画檀のリーダーとして、大きな足跡を残してきた竹村文男の作品を皆様にご紹介いたします。作品を通して一緒に戦後の歩みを振り返ってみてはいかがでしょうか。

チラシ表