吉村芳生は、1950年に山口県防府市に生まれ、版画や精密な鉛筆画で、国内外で高い評価を得ています。1985年から、自然に囲まれた山口市徳地に移り住み、自宅周辺の花々を色鉛筆で緻密に描いていますが、彼岸の景色のように美しい花々は、極限まで研ぎ澄まされています。
一方で、日々の移ろい流れていく日常を、新聞をベースに自画像として描き続けています。美しい彼岸に咲く花々と移ろう現実の対比が、吉村芳生の表現世界をより深く豊かにしています。
2007年に当館で開催された個展「色鉛筆で描く花の世界 吉村芳生展」は大変好評で、「もう一度見たい」との声が多く寄せられ、今回再び企画いたしました。
近年、吉村芳生は「六本木クロッシング2007・未来への脈動」(森美術館)や、「現代絵画の展望 12人の地平線」(東京ステーションギャラリー)、「吉村芳生-とがった鉛筆で日々をうつし続ける私-」(山口県立美術館)など、各地で紹介されています。
長い時間をかけて描かれてきた大作を県内外の多くの方々にご覧いただきたいと思います。
2013年4月6日(土曜日)から5月25日(土曜日)まで
※初日は午後2時00分よりオープニングセレモニーを行います。
開館時間:午前9時00分から午後5時00分まで(入館は4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
一般500(250)円・( )内20名以上団体料金・長寿手帳提示250円・身体障害者手帳提示無料・高校生以下無料
吉村芳生ギャラリートーク
2013年4月6日(土曜日)午後2時30分より
場所:展示室 ※入場料要
色鉛筆画教室(講師:吉村芳生)
2013年4月7日(日曜日)午前10時00分より12時00分まで
場所:美術館アトリエ
参加料:一人500円
定員:20名(定員に達し次第、締め切ります。)
※ 事前申込要(3月28日(木曜日)より、申込開始)
※ 色鉛筆持参
館長または学芸員による作品解説
会期中毎日曜日 午後2時00分より
場所:展示室 ※入場料要
輝く無数の生命に捧ぐ