2021年6月 車両解体訓練
印刷用ページを表示する更新日:2021年7月1日更新
車両解体訓練を実施しました
令和3年6月16日、17日、18日の3日間、香美市消防署において車両解体訓練を実施しました。
車両解体とは、消防署が保有している特殊な救助用資機材で実際に車を解体することによって、車両構造の理解や救助するために必要な解体方法を習得するための訓練です。
近年、自動車技術の進歩により、車内への閉じ込めや挟まれ事故は減少し、車両を破壊しての救助活動は減少しています。しかし、交通事故は発生状況により車両の破損や変形は異なり、その状況に応じた最も適正な方法で救出を行う必要があり、各隊員の知識、技術及び連携を強化するうえで必要な訓練です。
今回は、車両構造の理解、解体要領の習得及び交通救助に必要な知識の習得を目標に実施しました。
救助出動件数
過去3年間で香美市消防署及び香北分署が出動した救助出動件数43件のうち、交通事故は19件で実際に車両を破壊しての救助件数は5件でした。
救助出動件数 | 交通事故 | 車両破壊による救助 | |
---|---|---|---|
2018年 | 17 | 5 | 0 |
2019年 | 12 | 3 | 0 |
2020年 | 14 | 11 | 5 |
救助用資機材の電動化
安全、確実、迅速に救助活動を行うために救助用資機材を知ることも大切です。
近年、救助用資機材の電動化が進み、より迅速に活動を行うことができるようになっています。今回は、資機材メーカーからバッテリー型油圧救助資機材を借受け、現在保有している資機材との違いを体感し、また、同資機材を用いて、効率かつ効果的な解体方法も指導して頂きました。